ツニーミュージックのブログ

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北国のエッセイスト 秘話② コラボ編

Nannaさんとのコラボ

 ぼや~っとした記憶が、文章を書いているうちにだんだんハッキリしてきた事があります。何年か前にとある音楽同人さんとのコラボでCDを作る事になった時に選んだ曲が「青春しらゆり荘」です。この曲のイラストレーターがNannaさんでした。シラユリの画がとても印象的で、大好きな作品です。その前にも「恋のフルーツライン」も描いていただいていまして、入浴シーンもあるぞ!と。これもYouTubeで、ぜひご覧下さいませ。

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「北」キタ~!

 そして2回目のCDコラボ作品が「Black&White」マイケルジャクソンの同タイトルをそのままに使ってしまいましたが…。この時にいただいたテーマが「赤ずきんちゃん」なんです。可愛い赤ずきんちゃんの曲なんて作れそうにないので、「赤」に「黒と白」を衝突させて「ブラック&ホワイト」じゃ~!「黒が似合う女はいい女だなんて」で始まるこの曲は、初恋の人A子さんが大人になってから「女は黒が似合うといい女なの」なんて言っていた事を思い出して書いたものです。この時の大きなテーマが「童話」でして、石井務さんは「ヘンデルとグレーテル」から「深い森の魔女」を作曲・編曲しています。

 3回目のコラボで突然やってきたテーマは、「北」です。東南西北(トンナンシャアペイ)彼らは企画会議で麻雀をやっていたのでしょうか?東西南北をテーマにCDを作るそうです。「北」といえば、いい曲があるぞ~。「オホーツク支店」という曲だ。東京本社から左遷されて北海道のさいはてに飛ばされた男が、地元の女性と恋に落ちます。そして一緒に「スカイツリーの見える町に二人でカムバック」という曲なのですが…却下。歌詞がマズイ。「カニをとるのはいいけれど何を売ったらいいのでしょう」などなど、良くないとの事でした。

 何とかしなくちゃーと、「北」っぽい何曲かの中から浮上したのが「北国のエッセイスト」。いつものように石井務さんが編曲して使う事になったのですが、またここでひと悶着。CDの企画がある事情で中止になってしまったのです。うわ~!もったいないよ。せっかくいい編曲で仕上がったのに。

それじゃ動画を撮ってYouTubeにアップしましょう。という事になったのですが、まずは夏の終わりに「会津若松上り最終21:00」の会津ロケをしてからですね。そこで電車にイノシシがぶつかって、中山宿駅近くで40分遅れ。つぎの日の新聞に載るぞと思ったら、残念、新聞は休刊日でした。

冬は「しみしみしみ凍み豆腐」の立子山ロケだ。それが終わったら会津の雪景色をとりたいな~なんてボヤボヤしているうち、春になっちまったのです。そしたらコロナ禍で、またまた「北国」は保留になってしまったのです。

大石先生に聴いていただいて

 その頃、農民画家の、すげのでんじゅさんとエッセイストの先生が知り合いだった事を思い出しました。「北国のエッセイスト」という曲を先生に聴いてほしいと思っている事を話したら、電話で説明して了解をとってくれたのです

曲ができるまでのエピソードと何曲か入れたCDを送りましたところ、嬉しい事に何度も聴いて下さいまして、お褒めの言葉をメールいただきました。「土曜日の新聞」とか「水色のハードカバー」とか、先生の心に届いたかと思うと、とても嬉しい思いでいっぱいになります。

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さらに、毎月連載されているエッセイ(福島民報新聞の冊子『ハイッみんぽう』の2021年1月号)に「万馬研太朗さんの歌」というタイトルで書いて下さったのです。それはもう、「北国のエッセイスト」とツニーミュージックの編曲の石井務さんと彩玉ツ兄さんにとっても信じられないほど嬉しい出来事でした。ずっと暖めていた気持ちが、やっと先生の心に届いた事が本当に嬉しく思います。コロナが終息したら、でんじゅさんとツ兄さんと会津にドライブしてエッセイストの先生に会いに行きたいと思っている万馬研太朗です。

 

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国のエッセイスト 歌詞

 作詞/作曲 万馬研太朗 編曲 石井務

 歌 kokone(心響)コーラス 東北ずん子

土曜日の新聞の あなたのエッセイは

悲しい出来事から始まって 涙なくして読めないほど

あなたが無くしたもの 私たちにあるけど

反対にあなたから励まされ 希望を持つこと教えられた

北国のエッセイスト 私の憧れ

水色のハードカバーは 私の宝物

いつまでもお元気でと 手紙を書きましょう

冬が近いから暖か色の 便箋選びましょう

 

ラジオから聞こえてる あなたのいつもの声

パーソナリティと楽しそうに 冬の暮らしを話している

あなたが見つけたもの 私たちが知らない

雪に埋もれながら待ちわびた あたたかい春の足音

北国のエッセイスト 声がはずんでる

城跡のソメイヨシノは 蕾が固いけど

今年は見に行くわと 明るく笑ってる

春爛漫の優しい光 あなたを待っている

 

雪の中で耐えてきた ふきのとうのように

優しい心は必ず 花を咲かせます

北国のエッセイスト 私の憧れ

春が近づいて私の心 あなたへ届けます

便箋に込めて

 

プロフィール

万馬研太朗福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。