ツニーミュージックのブログ

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拾ったギターから始まった事~万馬研太朗

ひょんなこと

 「ひょん」は「農民画家」の、すげのでんじゅさんのアトリエに遊びに行った時にもらった「カゲの画集」から思いついたコラボです。曲は何年か前のものですが、「ひょん」の動画ってイラストなら出来そうだけど実写じゃどうすればいいの?と思っていたところでした。
 ギターで歌ったのをCDにして、でんじゅさんに送ってコラボをお願いしたところ、意外とあっさり承諾していただきました。でんじゅさんは、私が車の中に忘れたジャケットを宅急便で送ってくれた時に、さりげなく「ぷっちょ」なんか入れてくれる優しい人です。
 最初は「ひょん」というイメージで1枚描いていただけないかと思っていたのですが、画集の中のどれかに「ひょん」と付けてもいいかな~と。そのうち、ツ兄さんがと話しているうちに、「特に「ひょん」を決めなくても見てくれた人にまかせたほうがいいんじゃないかい」という事に。私の「ひょん」は、丸い葉っぱから顔を出している「ナントナク」かな。
 ツニーミュージックを始める前に、曲作りを再開したのも「ひょん」な事でした。ツ兄さんが、埼玉のゴミ捨て場で拾ったフォークギターを持って来て「弾くかい?」と言った時からです。その頃は何か行き詰った感じで、自分を変えたいと思っていたので、歌集をめくっては知っている曲をずら~っと歌っていました。これが意外と気分転換になって救われた気持ちでした。そんな毎日を過ごすうち、「ギター」という曲を作ってみました。
♪ ギターあああ 捨てられたギター 誰が捨てたのか お払い箱なのか
  悲しいあああ 俺と同じだね まだまだ働けるはずなのに
  金曜日ゴミの日 空は雨模様 窓から見てる場合じゃない
  助けに行かなくちゃ 俺を呼んでいる声が 弾いてほしいのか
  泣いてる声が聞こえる 捨てられたギター
 これの楽譜を書いて年賀状にコピーして、作曲とか編曲をしている石井務さんに送ってみようと思ったのですが、こんなヘタクソな曲はやめようかとずいぶん迷いました。思い切って出してみたところ、すぐにパソコンで作った音がCDになって送られて来たのです。私は嬉しくて嬉しくて飛び上がってしまいました。
 その昔、自分で作った曲を一生懸命に楽譜にして、フルートのA子さん(ブログ十三歳のサムライに登場)がスナックでエレクトーンを弾いているので、弾いてほしいとお願いしたのですが実現せず!!その残念な思いをきれいに吹っ飛ばして、その時から万馬研太朗の作詞・作曲の快進撃が始まったのです。
 ツ兄さんが「ひょん」な事からゴミ捨て場でギターを拾わなければ、私は再びギターを手にして作曲する事はなかったと思います。さらに「ひょん」な事から年賀状を作ってなかったら、務さんの編曲もなかったでしょう。さらに「ひょん」なのは私のギターで娘に歌ってもらった「会津若松上り最終21:00」という曲。これをツ兄さんが面白がって「ツニーミュージック」というレーベルでCDに。これを石井務さんが編曲、ボーカロイドで作ってくれまして「ツニーミュージック」音楽同人が始まりました。「ひょん」な事と「ひょん」な事が次々に重なって、楽しいですね。

プロフィール
万馬研太朗福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。

 

www.youtube.com

ひょん 歌詞
そいつはいつもどこかに隠れながら
俺たちを見てる 楽しそうに
何か面白そうな事があったら
ちょっとだけ顔をのぞかせる
誰も見たことがない
ひょん ひょん
ひょんなことから始まった恋 本物になる
ただ一度だけの
ひょん ひょん
ありがとう ひょん 大事にするよ
ひょんな事

あいつは呼んだところで来る訳じゃない
気ままにどこか好きなところへ
そんなに上手くいく事ありゃしないけど
名前を呼んでみたくなる
気まぐれなやつだけど
ひょん ひょん
ひょんの仕業と後で気付いて 嬉しくなる
ただ一度だけの
ひょん ひょん
ありがとう ひょん 大事にするよ
ひょんな事