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音楽の都を目指して②~感動のステージへ 万馬研太朗

 「楽屋入りは10時です。」楽屋入りという言葉は、まるで芸能人になったみたいでドキドキしませんか。福島から電車で会場のある三春までは、郡山で乗り換えですが、ちょうどいい電車がありません。10時には間に合わないかな~と思いながら郡山駅に降り立てば……。目の前のホームには何と!「滝桜号」という臨時列車がドアを開け、ディーゼルエンジン音を響かせて私を待っているではありませんか。これはラッキー。
 もう、乗り込んだらすぐに発車です。桜でいっぱいの舞木(もうぎ)駅を過ぎて、次はもうすぐ三春駅だと思っていたら石井務さんからメールが来た!えっ、もう会場の三春交流館「まほら」に着いたってぇ。昨夜は郡山に泊まって、もう着いたって、早すぎゃしないですか。三春駅まで迎えに来てくれるというので、駅前に立っていると、来ました、来ました。昨夜の夢に出てきたキント雲のような黄色い車がスィ~っと、ゆるい坂道を下って来たよ。
 助手席の歌手の「しなの君子」さんも、笑顔いっぱいコンデションは良さそうです。ずっと車の中で『滝桜』と『花筏ハナイカダ』の練習をしてきたそうです。特に歌詞を間違えないように頑張って来たそうです。喉の調子も良さそうでで、良いパフォーマンスが期待できそうです。
 「まほら」駐車場に着けば、午後1時開演なのにもう満車?どっか空いてないかいとウロウロして係員さんに訊けば、もう、離れた駐車場しかないよ。「あの~、私たち今日のステージに出演する者ですが~」とお願いすれば「それでしたら、こちらへどうぞ」と、入り口にすぐ前のⅤⅠPスペースに案内してくれるではありませんか。さすがに「しなの君子」さんの、メイクとファッションは出演者のそれで納得です。                               
 いよいよ会場入りです。個人の楽屋は用意できませんが、と言われていましたので、案内されたのは大きな控室です。「三春夢音頭」の踊り手の皆さん、それを歌っている泰楽五郎さんの講演会の方々と、司会の渡辺奈々さんがいらっしゃいました。楽屋挨拶用に用意してきたのは長野銘菓「しなの日記」。歌手「しなの君子」がお配りするには、何てピッタリコンなネーミングでしょう。10個用意したので、これを皆様にお配りすれば話も弾むはずです。さすがマネージャーの良い作戦だと思います。
 最初に主催者の佐久間さんにご挨拶。泰楽五郎さんの後援会の方には、入口のコーナーで五郎さんのCDと並べて『滝桜』のCDを売って頂ける事になりました。ステージが終わってから、10枚のうち5枚ほど売れましたよ!一人の男性からはサインも求められて「しなの君子」さんは、ニコニコ笑顔で写真に写っていました。後援会の皆様、ありがとうございました。
 リハーサルは一番乗りで11時から。その前に「瀬口侑希」さんの、楽屋挨拶へ「しなの日記」を持って。本物の「瀬口侑希」さんは、とてもお綺麗な笑顔で
サインを3枚も書いて下さいました。そして一緒に写真も。いくら商売とは言え、こんなに優しくしてくれるお人柄に感動してしまいました。
 リハーサルでも音響さんにご挨拶。なんと、主任の方は若くて小柄でキュートな女性でして「しなの日記」を受け取れば、笑顔で「音」を出してくれました。『滝桜』のイントロが流れれば私もキンチョ―します。石井務さんがパソコンで作りだした音源はプロの本物にはかないませんが、なかなかいい音が出ていますよ。それは今まで何回かのホールでの大会で証明されていますので心配いりません。
 うん。今日は「しなの君子」さん、いい声が出ています。気持ちも入っていい感じ。あとは歌詞を間違えないで……、と思ったら石井務さんが両手で大きな×を出しました。ちょっと間違っただけで厳しい……。作詞作曲の私は自分で作った曲を歌っても間違えるので、何も言えずに上手くいく事を祈るばかりです。
 リハーサルを終えたら、今度は原田悠里さんの楽屋へご挨拶。私が行ったらもうサインを頂いて、みんなで記念撮影中。マネージャーさんもファンを気遣ってくれるいい人でした。この後の本番の原田悠里さんの「特攻の母~ホタル~」は圧巻でした。会場全体を涙に包んで感動の嵐でした。
この話を後日、お世話になっている前橋市の有名中古カメラ屋の社長さんに話したら、「君、それは凄いよ。僕は原田悠里さんのファンで、この前もNHKで見たよ。前座でもそんなステージに上がれるなら最高だね!」って褒めて頂きまして、たいへん嬉しく思いました。
そろそろ「歌手」は衣装に着替えてメイクの時間です。私は控室に用意して頂いた旨そうな弁当を食べ始めます。嬉しいです。踊りのお姉さんからは、漬物を頂いて、饅頭もセンベイもお茶も。こんなにして頂いて、三春の皆さんの優しさに感謝するばかりです。
ここでひょっこり石井務さんのお兄さんの昌弘さんが登場。まさか、ビックリしましたよ。今は亡き二人のご両親に線香をあげて「まほら」のステージの事を報告に行ったのですが、まさか三春まで来てくれるとは!「しなの君子」さんとも初対面。ここに私の弟、猪八戒役の埼玉ツ兄さんもいれば良かったのに。主催者の佐久間さんに紹介すると、さりげなくチケットを1枚差し出して。ぜひ観てって下さいと。カッコいいなあ。佐久間さんありがとうございます。
「しなの君子」のステージだけビデオ撮影許可をいただきまして、客席最後方にスタンバイ。石井務さんと2カメで撮影するかと思いきや、歌手に付きっきり
で舞台袖へ。ヒェ~私の1カメで全部カバーするの?ツ兄さんが来てくれれば良かったのにな~。もう本番、幕が上がりました。
ここからはYouTubeの「三春桜歌謡祭」 しなの君子スペシャルステージ「滝桜」「花筏ハナイカダ」をご覧下さいませ。

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プロフィール
万馬研太朗福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。