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音楽の都を目指して~ツニーミュージックの西遊記① 万馬研太朗

 その夜、私はワクワクして眠りについたので、夢を見ていました。これは夢だと知りつつ、楽しい夢の続きを追いかけていたのです。夢追い人っていう感じで。
 夢の主役は歌手の「しなの君子」さん。役どころは、西遊記夏目雅子さんがふんする三蔵法師です。孫悟空の役は、黄色いキント雲みたいな黄色い車(N-BOX)に乗っている編曲者兼マネージャーの石井務さん。作詞作曲者の私は一番背が高いので沙悟浄の役で、緑色のジャケットで決めて(?)います。もう一人、埼玉のツ兄さんは腹が出ているので猪八戒の役ですが、昨夜の安宿の飲み食い放題コースでキャパオーバー。今日は宿で寝ているそうです。
 私たち「ツニーミュージック」の4人は遥か遠くの西の国、音楽の都を目指して旅をしています。その春にたまたま通りかかった三春という町には「滝桜」という樹齢千年の有名な桜(日本三大桜)があるのです。その桜の下で、私が作詞作曲した『滝桜』という曲を歌おうという事になったのです。
 いわゆる「ゲリラライブ」を敢行しようという事になったのですが、気が弱い私は何日か前に町長さんに訊いてみたのです。「あの~、滝桜の下で『滝桜』という曲を歌わせてほしいのですが~」前の年に、長野県の小さな公民館での公演のために作った2種の「のぼり旗」と、売れ残ったCDを提出。ツ兄さんデザイン「のぼり旗」は、ローカル演歌歌手より強力なキャンペーングッズですよ~!
 すると、観光課長さんが「ダメです。」「滝桜のところでは、どんな有名な歌手でもお断りです!ゲリラライブなんてしたらすぐ捕まりますよ。」厳しいお言葉でした。「そうでしたら、その~町のイベントとか広場とかで歌わせていただける所はないでしょうか?」そしたら、その課長さんは、ふる里の三春町を愛する優しい人でして、ある人に相談してくれたのです。
 そして、「三春さくら歌謡祭」の主催者の佐久間さんにお願いしましたところ、そのステージで歌わせて頂ける事になったのです。1曲3分との事でしたが、何とか2曲を!『滝桜』と『花筏ハナイカダ』で何とか10分下さい。前座という事でよろしくお願いします!
 第10回「三春さくら歌謡祭」主演は原田悠里さん、瀬口侑希さん、みはる夢音頭の泰楽五郎さんなどなど、すばらしいステージです。そのステージでツニーュージックの歌手「しなの君子」さんが『滝桜』を歌うのです。まるで夢のようですが、これは夢じゃない本当の事だ!と、夢の中で沙悟浄が緑色のジャケットの襟を正したら、朝です。目が覚めました。
さあ、三春行きの電車に乗りましょう。三春駅に黄色いキント雲に(車ですが)しなの君子さんを乗せた石井務さんが着くまでに間に合うでしょうか。
感動のステージ編に続く。

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プロフィール

万馬研太朗福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。