ツニーミュージックのブログ

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しみしみしみ凍み豆腐 制作秘話④ 動画撮影編

何であの時!?
 2019年も、もうすぐ終わりです。独り暮らしの年末は淋しいので、同じく独りの埼玉ツ兄さんが帰省して、一緒に年越しをする事になっています。
 昨年(‘18年)の暮れは50~60のセンチのドカ雪で、もう~、パニック状態。というのも、家までの私道は30メートルぐらいの坂道。雪かきをしないとツ兄さんの車が登って来られません。雪が10センチや20センチ積もったところで、雪かきなどしたことのない私です。大ピ~ンチ!
 なぜか?その年の夏の暑い暑い日に、普段は話した事もない隣の家(坂の下)の爺さんが、私を呼び止めたのです。「これ、持ってけ。」指差す先には真っ赤な大きい『スノーダンプ』が。「いえ、けっこうです。」「いいから、持ってけ。」夏の庭先で汗をふきふき。「絶対こんなに雪降りませんから。」「いいから、持ってけって言ってんだ!。」それ以上拒否して険悪な関係になると困るので、「ありがとうございます。」しぶしぶ頂いて庭の隅に放っておきました。
 爺さんは、カマキリの卵が超高い所に産み付けられたのを見つけたのでしょうか。(夏には産みません→秋です。)それとも何か、生前の形見分けでもしようとしたのでしょうか。その冬はちょっと心配でしたが、春も元気で畑仕事をしていましたので、そうではなかったようです。
 突然のドカ雪に腰ぬかしつつも、すぐに「あっ、あのスノーダンプが!」それはそれは大活躍です。ブスッと雪に突っ込んで右に左に掻き分ければすぐに終わるかと思いきやぁ……1時間近くかかりましたあぁ~。
 あの時このスノーダンプをもらわなければ、「何であの時!」と思った事でしょう。今回の凍み豆腐の動画撮影ではこの「何であの時!」が何度もおこってしまうのです。
男二人の年越しは、紅白歌合戦を見たり見なかったり。焼酎は「芋」だの、ビールは「神泡」だとこだわるツ兄さんに対して、飲めるものなら何でもいいのかなと思う私。これって,A型のツ兄さんとB型の私、血液型占いって本当かい?
 そういえばキャンプで、計量カップで計って料理するA型ツ兄さんに対してアバウトで調味料を投入する私はB型ですね。一度、それが原因で大げんかした事があったね。(笑い)年越し蕎麦は、二本松の郷土料理「ざくざく汁」で食いたいと言うツ兄さんに賛成。私がアバウトの味付けで作ります。(文句言うなよ!。)残った汁で、明日の元日にモチ入れて雑煮食えば最高の正月だね。
【何であの時!その1】
 どうしてここで、「しみしみしみ凍み豆腐」の2番の歌詞の「お鍋の中にも見つけたなら」に使うために「凍み豆腐の鍋」を作らなかったのでしょうか。まったく呑気に酒盛りは続きます。
 元日はだら~と起きて、年賀状は来たかい?2日はもう一人の弟家族と二本松神社で初詣。3日は何していたっけ、あ、リサイクルショップとか行ったっけ。そして4日、凍み豆腐動画の立子山のロケハン。
【何であの時!その2】
これが ロケハンじゃなくてロケすれば良かったのですが、考えが甘かったのです。立子山へ行けば、凍み豆腐を干している所があちこちにあると思ったのです。今では天日干しをしているところは3~4軒しかないそうです。福島民報に出ていた会社の電話番号をナビに入れれば、そこに辿りついていたはずなのですが。残念。
 それでも、1軒の凍み豆腐屋さんの近くで「朝河貫一博士」が子供の頃に落書きをした壁が残っているという「天正寺」という立て看板を発見。そこから立子山小学校の前の案内板を見て行ってみました。ここから世界に旅立ってエール大学の教授になったのかと思うと感慨深い風景でした。
 そろそろ腹も減ったので、飯食ってから松川の叔父さんちにご年始に行くかい。そしたら、「道の駅安達智恵子の里」でカツ丼食いたいね。
【何であの時!その3】
 その凍み豆腐屋さんの凍み豆腐が、ここの「道の駅」で売っていたのです。気付いていれば売場の動画がここで撮れたのに、どうして気が付かなかったのでしょうか。撮れ高はもう、ほぼゼロだね。ツ兄さん、あとは独りで頑張ります。どうもありがとう。
【何であの時!その4】
 その後に行った叔父さんちでは何を話したんだろう。今、行ってきたばかりの立子山(凍み豆腐)の話は、なぜか話さなかったのです。あの時、話をしてれば、トントンと撮影は進んだはずなのです。
 2月になって焦り始めた頃に、叔父さんに電話すると、凍み豆腐を生産していた人を知っているというのです。昔、川俣の工場に通っていた頃、実家で凍み豆腐を作っている社員が3~4人いたはずだというのです。家も大体の見当がつくので、案内してくれるというのです。ラッキー。
【何であの時!その5】
 それじゃ、撮影終わったら「鍋」やりましょう。お礼に食材は全部私が買いますから。この時に2番の歌詞「お鍋の中にも見つけたなら」の「凍み豆腐」を何で買わなかったのでしょう。「お~い、鍋が出来たぞ」叔父さんが運んできた鍋のフタを開ければ!なんと!凍み豆腐がきちんと並んで煮えているではありませんか。美味そう。すぐに食いたいヨダレを垂らさないように撮影。撮影しないうちに食ってはいけません。
【何であの時!その6】
 叔父さんが何軒か知ってると言って案内してくれた「凍み豆腐屋」さんは、なんと1軒目から福島民報新聞に載っていた「凍み豆腐屋さん」でした。凄い!こんな事あるの?
 正月に、切り抜いた新聞記事がどっかへ行っちゃって見つからなかったんです。あの時、ナビに入れていれば…。まっいいか、楽しい事いっぱいあったから。これってやっぱB型か?
 後は、A型のツ兄さん動画をきっちりと、よろしくお願い致します。
(やっと終わり。)

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しみしみしみ凍み豆腐 歌詞
きれいな星空 ひゅうひゅう北風
遊び疲れた子どもたちが シモヤケになりそうな夜
寒いわ 寒いわ どんどん凍らせて
夜が明けたら生まれ変わるの 私たち
しみしみしみ 凍み豆腐 しみしみしみ 凍み豆腐
しみしみしみ 凍み豆腐 しみしみしみ 凍み豆腐
いい味出します ふる里の味 
幸せにじませて
福島からあなたへ お届けします

あつあつ味噌汁 ふうふう食べてね
お鍋の中にも見つけたなら みんなに教えてあげてね
いろんな料理に どんどん使ってね
おいしいと言われたら嬉しいです 私たち
しみしみしみ 凍み豆腐 しみしみしみ 凍み豆腐
しみしみしみ 凍み豆腐 しみしみしみ 凍み豆腐
なつかしい味です おふくろの味
やさしさに包んで
立子山から世界中 飛んで行きます
(しみしみしみ~ 凍み豆腐~)
いい味出します ふる里の味 
幸せにじませて
福島からあなたへ お届けします
立子山から世界中 飛んで行きます


プロフィール
万馬研太朗福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。