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懐かしの二眼レフ 万馬研太朗

 一眼レフカメラっていうのはよく聞きますが、二眼レフカメラっていうのもあるんです。その名のとおりにレンズが二つ付いていて、下のレンズが撮影用、上のレンズがファインダー用という事です。そのファインダーは胸に構えたカメラを上からのぞくようになります。
 上のレンズを通った光は45度のミラーで上に上がって、ピントグラスに映っています。この上の部分は、その昔ヨーロッパの画家たちが使った「カメラオブスキュラ」と同じですね。ピントグラスに紙を置いて鉛筆か何かで風景を写し取ったそうです。

 私が初めて二眼レフを使ったのは二十歳の頃だったかな。その頃はペンタックスSPに135ミリの望遠レンズを付けて、モデル撮影会なんかに参加していました。
 ある日、行きつけのカメラ屋さんに古臭いカメラがあったので(当時でも古いカメラでした)見せてもらうと、いらなくなったお客さんが置いて行ったというのです。1000円で下取りしたから、1500円で持っていけというのです。
 それは確かリコーフレックスⅦだったと思うのですが、そのピントグラスに映った風景はまさにノスタルジーを感じるものでした。ので、即、買い。
 カメラの原点を見ているようでワクワクしながらフィルムを入れます。ピントリングをゆ~っくりと回してピントを確認して、パシャンとシャッターを切ります。ふう~っと深呼吸して、次のフィルムを巻き上げて「撮った~」と言う気分を楽しんだものです。

 やがて、二眼レフの重大な弱点の気が付く事になります。それは、子供の運動会などに持って行った時でしょう。なんと、このカメラのファインダーはミラーに反射した画が映っているので、左右が反対なのです。ですから、動くものが撮れません!動くものを撮るときは、カメラの上に付いた素通しの枠のファインダーで撮るしかありません。
 ピントは先に合わせておくしかないので、何の楽しみもないでしょう。やっぱり、二眼レフは風景写真と人物写真のためのカメラなんだと思います。

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四季の露出表

 ちょっとここで、「リコーフレックスⅦの使い方」を検索してみたら、カメラに付いている「四季の露出表」を見つけました。うわ~~~これで適正露出で撮るのはチョウ―難いでしょ。
 発売当時はブームになって売れに売れたそうですが、これでまともな写真はほとんど撮れなかったと思います。その点、私はペンタックスSPのTTL(スルーザレンズ)露出計で計った数値で撮っていたので、露出は百発百中でした。えっへん。その後もマミヤプレスとかマミヤC220とかで遊ぶ時は、小さいキャノンEOS1000なんかを露出計代わりに使っていました。

 今は、ピントも露出も巻き上げも自動が当たり前ですから、と言うよりデジタルですからフィルムを知らない世代が興味を持って使い出せば面白いかもしれません。生き延びるか?二眼レフ

プロフィール

万馬研太朗福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。

風景写真家 GUMI

www.youtube.com

風景写真家 歌詞

時代おくれの 風景写真家は
二つレンズの二眼レフ 今日も出かけます
季節のうつろいや 花に心とられ
おんな心のゆらぎなど 知らないふりしてる
あなたの写真が好きなのか あなたの事が好きなのか
一週間の留守のあいだに 見つめ直しましょう
あなたの好きなブレンドの コーヒードリップしながら
すばらしい風景に 出会うこと祈ります

デジタルの時代に 頑固な写真家は
フィルムにしか写らない 何かがあるんだと
本当は優しくて 涙もろいことを
私は知っているけれど 知らんぷりしてるわ
あなたの帰りを待ちながら ネガを探したりする事が
ここ一年の仕事です いつまで続けましょう
あなたが許してくれるなら ずっとここにいましょうか
今度帰ってきた時に こたえてくれますか